最近は散り始めの桜吹雪が好きに…

最近は、散り始めの桜吹雪にどうも心が惹かれます。桜並木を歩いているとき、ふわっと風が吹いて視界にたくさんのピンクの花びらが飛び込んできて、散り際までなんと美しいのだろうと感じます。

年を重ねて、命あるものは皆、老いてゆき終わりがくるというこの世の道理を受け入れることができたからかもしれません。ただただ、時が過ぎるのが年々早くなっていくので、また一年経ったら綺麗な花を咲かせてくれるのだ、一年なんてあっという間だ、と思うようになったからかもしれません。世の中が分かってきたかのようなかっこいいことを言っていますが、実のところは、桜吹雪の中を歩いて、主人公気分になっている自分に酔っているだけかも。いずれにせよ、若い頃は寂しくて散って欲しくないと感じていたものを散り際まで美しいと感じられるようになったことを嬉しく感じます。
なぜそのタイミングの桜が好きなのか、これまで深く考えことがなかったのですが、今回改めて考えてみると、当時の気持ちや心境の変化、人生観の変化がみえてきました。好きな桜のタイミングには、性格やそのときの心境が表れてそうですね。皆さんがどのタイミングの桜が好きなのか、聞いてみたくなりました。

開花前の蕾にも変化が!?

咲き始めから葉桜までそれぞれ違った魅力がありますが、桜は咲く前の蕾のときもまた魅力がありますよ。

冬の間は茶色い硬い蕾だったものが、徐々に緑っぽい色になり、柔らかそうな質感になってきます。やがて花の軸が伸びてきて、ぷっくりとしたピンク色になったら開花直前です。

なかなか蕾のときは目がいかないものですよね。花開きはじめてから「ああまたそんな季節が来たか」とその存在に一年ぶりに目がいく方が多いと思うのですが、観察してみると、開花前の蕾も変化があって面白いものです。ぜひ来年は、蕾から変化を楽しんでみてくださいね。

そして、桜ほど街中に溢れている派手な花はないかもしれませんが、季節を感じられる花はたくさんあります。最近はつつじが綺麗に咲いていますね。これからの季節だと紫陽花や立葵などは、街中でも結構よく見かける気がします。
わたしはONのときはせっかちですが、仕事終わりなどOFFのときはぼーっとよそ見をしながらゆっくり歩いているので、季節の花々がよく目に入り、そのたびに癒されています。忙しい日々を過ごしている皆さんも、たまにはよそ見や寄り道をして、季節の移ろいを感じてみてください。