政府は「子どもの声は騒音ではない」と法律で定めることも視野に、具体的な検討を始めました。
「子どもの声がうるさい」という苦情が原因で廃止された公園もありますが、法整備が実現した場合にどのような変化があるのでしょうか。解説します。
ドイツではすでに法制化
井上貴博キャスター:
実はドイツ連邦議会では、「子どもの声、環境に悪影響を与えるものとは認められない」と、話し合いが進められて、2011年に「子どもの声法案」が可決されました。

保育園などの子どもの声は、原則として騒音とみなしませんということです。
ドイツも、日本と同じように少子高齢化が進んでいて、1990年代には訴訟が相次ぎ、保育園が作れないということがありました。
そういった訴訟があっても、「子どもの行為は騒音ではないので保育園などを作ってください」と物事を進めやすくなりました。
保育園も、声が外に漏れないような配慮をして共存していきましょうと、子どもが、子どもらしくいられる生活を担保するための法律です。