イスラエルが仲介という話があるが…やはり「あの国」か

―――今回のスーダンの戦闘は収まるのか。イスラエルメディアによりますと、イスラエルは両組織の指導者を招き、和平に向けた仲介を目指すとしているんです。ただ一方、黒井氏の見立てでは、「イスラエルの影響力は他の大国ほどではない。仲介役ができるとしたらやはりアメリカではないか」と指摘しています。

黒井文太郎氏: イスラエルとスーダンは国交なかったのですよね、イスラムの国ですから。国交回復について、まだ回復してないんですけれども、その話し合いをちょうどやっているため、イスラエルの政府はスーダンの上層部とコネクションがあるので、名乗り出たのですが、おそらく実際やるとすればアメリカ。つい先ほど何時間か前に、さらに3日間の停戦という合意が発表になりまして、これはアメリカ政府が仲介したということです。やはり、アメリカの仲介に期待ということだと思います。

―――日本にできることは。

黒井文太郎氏: 戦闘部隊を送るのは難しいとは思います。日本人は帰って来れましたが、現地で苦しむ人がこれからもいて、紛争は続きますから、国際社会と協力して、何とか現地の人を助ける活動に積極的に参加したいなというふうに思います。(2023年4月25日MBSテレビ「よんチャンTV」より)

◎黒井文太郎氏(軍事ジャーナリスト 専門は日本の外交・安全保障・国際紛争 ソマリア内戦など紛争地の現地取材歴)