カギは3度目の都構想?

なんば高島屋前で前半戦のマイク納め(4月8日、大阪・中央区)

維新と公明の関係性を占う大きな政策テーマが、いわゆる大阪都構想だ。2015年の1度目の住民投票の際には、公明党は"住民投票には賛成だが都構想には反対"という立場をとり、住民投票には市議会で賛成。2020年の2度目の住民投票では、"公明の意見が取り入れられて、より良いものになった"と都構想自体にも、賛成の立場を示した。

大阪都構想の実現のため公明党は、維新にとって必要不可欠な存在だったのだ。だが状況は変わりつつある。その都構想について大阪維新の会の吉村洋文代表は、3度目の挑戦をする可能性について、明確に否定しなかった。

維新・吉村洋文氏「"現時点"での予定はありません。大阪維新の会として都構想の看板は下げているわけではない。支援者からは3回目の都構想をやってほしいという声が多かったと肌で感じている」

維新内部には、大阪都構想を実現するには大都市法の改正を行い過去2度とは別の形を模索するべきだという意見もある。国会で法改正に取り組むのであれば、公明党は再び大きなカギとなるだろう。

3度目の統治機構改革に挑戦するかどうか...一丁目一番地の政策をめぐる判断が、維新と公明の関係を大きく左右することになりそうだ。

MBS東京報道 尾藤貴裕