葛藤する維新
公明6選挙区への候補者擁立については、2021年の衆院選前にも激しい議論があったといい、今も党内でも様々な意見がある。
維新若手国会議員「6選挙区すべてに候補者を立てるべき。ここで立候補したい人は数多くいる。兵庫2区は選挙区を変えて僕が手を挙げてもいいと思っているくらいだ。大阪市議会で過半数獲得できていれば、公明に配慮する必要はもうない」
さらに、こんな声もー。
維新ベテラン国会議員「公明選挙区に維新候補が立つことで選挙区の有権者に選択肢を示すべきだ。候補者が立つことで党の比例票も伸びるだろう。特に大阪では負ける気がしないし、立てないのはもったいない」
躍進の維新らしく"強気にできるべきだ"という機運が党内に充満する一方で、老獪な意見も聞かれた。
維新関係者「6枚カードがあるならそれを上手いこと使ったらいい。いきなりカードを切ったら残りがなくなってしまう。真綿で首を絞めるようにやればいい」
カードは見せるだけでも絶大な効果があるというこの維新関係者。これが政治の"喧嘩力"というものなのだろうか。藤田幹事長は、早ければ5月にも大阪維新や兵庫維新所属議員と意見交換し、公明6選挙区についての方向性を検討したいと話している。














