■徹底的な消毒に拘束も・・・市民らの厳しい生活

その中国・上海では、市民らが厳しい生活を強いられています。室内の至る所を容赦なく消毒する様子も・・・
定期的な検査を受けなかったとみられる男性については、市当局の関係者が横断幕の布を使いぐるぐる巻きにし、拘束する様子も。

JNN上海支局 飯坂侑士カメラマン
「私が住むマンションでは、5月9日にこういった通知が届きまして、外出だけでなく宅配の受け取りも禁止になってしまいました」
上海西部に住むJNN上海支局のカメラマンの自宅。食料は、市当局からの配給に頼るしかありません。
JNN上海支局 飯坂カメラマン
「野菜も配給で届くのですが、1度に大量に届くため傷まないように、もっといい保管方法を考えた方がいいかもしれないです」
鶏肉も1羽まるごとの配給です。

JNN上海支局 飯坂カメラマン
「噂には聞いていたんですが、いざ目の前にすると、どう調理していいのか迷いますね」
外出を許されているのは、PCR検査を受けるときだけです。
■日本の損失試算「月1000億」夏に経済“冷え込み”懸念
経路不明の感染者を5月15日までに、ゼロにしようとする上海。
実現は不透明な状況ですが、長引けば長引くほど、日本経済の損失は大きくなると専門家は指摘します。

第一生命経済研究所 永濱利廣首席エコノミスト
「仮にこのロックダウンが1か月続くと、それだけで1000億円強のGDPの押し下げ。仮に3か月続くと、3100億円のGDPの損失になるという計算になります。日本から見れば、最大の貿易相手先が中国です。経済規模でいっても、中国というのは、アメリカに次いで世界第2の経済大国で、影響は非常に甚大」