『部活動の地域移行』は部活動のカンフル剤?地域と繋がる取り組みは

去年の全国高校選手権沖縄大会で、学校初のベスト4に進出した八重山商工サッカー部。3年前まで休部状態だったチームが躍進した理由は地域の指導者を部活動指導員として招く『地域移行』にありました。

教員の異動に左右されない、地域の指導者が生徒たちを長期的な視点で見守ります。中には入部当時は想像もしていなかった、プロを目指して大学に進学する選手も出てきました。

ストライカー 下里幸生選手「大学では最初は厳しいかもしれないけど、みんなの顔もいっぱい思い出して、コーチとか石垣の人みんなのためにもプロサッカー選手になりたいです」

この部活動指導員は、部員不足に悩まされてきた野球部にも広がっています。

辻建外部監督「昨日の反省は、ヨッシー」

去年、外部監督が就任。指導を受けようと部員5人だったチームに17人の新入部員が加わり夏の大会は単独チームで出場することができます。

東與那覇 由大選手(3年)「今年の夏の大会はチームが組めるかなと思っているときもあったんですけど、こんな感じで1年も入ってきたので、そんな心配も無くなり、自分たちも次のラストに向けて思い切り練習から気持ちを入れてやることができて、とても嬉しいです」

Q野球は今楽しい?
「楽しいです。ありがとうございます」

新年度に入り、野球部のグラウンドに活気が出てきました。

仲山久美子校長「今年はハンド部、いろんなところに呼び掛けてハンド部の外部指導者ということで、ちょっと力を入れてみます。生徒も先生たちも生涯、あの時よかったよねとか、あの時こういったことがあったよねっていう、部活動はそういう宝物の場所になると思っています」

まだ道半ばの部活動改革、それでも歩みを止めずに課題に向き合い、より良い環境とは何か、模索を続けていきます。