トラックドライバーの長時間労働が問題視される中、鉄道輸送の利便性向上を目的に、貨物の積み替えを行う施設が、福島県郡山市に完成しました。

JRの郡山貨物ターミナル駅内に完成したのが、鉄道コンテナの積替ステーションです。鉄道コンテナは、これまで貨物列車を利用する事業者が自社の施設で荷物の積み込みを行い、その後、専用トラックでコンテナを駅まで運んでました。

安部遼アナウンサー「郡山貨物ターミナル駅に2トントラックが入ってきました。列車で運ばれてきた荷物を2トントラックがここから運び出すということです。」

今回、積替ステーションが完成したことで、駅構内で24時間、一般のトラックを使った荷物の積み込みが可能となり、専用トラックを使ったコンテナの運送作業が省かれます。

これにより鉄道輸送の利便性が高まり、貨物の輸送をトラックから鉄道に切り替えることで、ドライバーの長時間労働の緩和にもつながると期待されています。

また、鉄道輸送は地域よってはトラックよりもコストが抑えられるほか、二酸化炭素排出量も10分の1程度になるメリットもあります。

JR貨物東北支社・永澤渉郡山営業所長「今後、ドライバー不足が懸念されています。それに対応するため、トラック事業の方々とお互い協力をしながら問題を解決できたらと考えています。」

積替ステーションが設置されるのは全国6か所目で、JR貨物では今後、企業に対して鉄道輸送への切り替えをPRしていくとしています。