家畜の伝染病、口蹄疫が県内で確認されて20日で13年です。
1例目が確認された宮崎県都農町で献花式が行われ、畜産農家らが防疫の大切さを改めて胸に刻みました。

口蹄疫は、2010年4月20日に都農町で1例目が確認されたあと、県全体に広がり、あわせて29万7808頭の牛や豚などが殺処分されました。

20日は、畜産の神をまつる牧神社で献花式が行われ、畜産農家らが畜魂碑に花を手向けて犠牲となった家畜を供養しました。

(みやざき養豚生産者協議会北部支部 服部清太支部長)
「農場防疫は大事だというのは一番ですが、あとは自分の農場の成績を上げるとか、そういった方に、自分は、毎年、この4月20日は考えるようにはしてます」
(尾鈴肉用繁殖牛部会 永山正次朗部会長)
「畜産情勢一般を考えてみると、今、危機的状況にある。それで一番期待しているのは観光客の需要、インバウンド効果を期待してるんですけど、それだけ防疫体制の強化をしなくちゃならない」

都農町によりますと、町内で肉用牛を生産する農家は、口蹄疫発生前のおよそ4割にとどまっていますが、1戸あたりの飼養頭数は増加傾向にあるということです。