子どもの「こころ」専門の医師を育てたい…
その動きに結びついたのは、これまで富山に子どもの心を専門的に学ぶ場がなかったことが関係しています。
富山大学付属病院 辻井農亜医師:
「富山県でもおそらくこれまで子どものことを学びたいと思う方は首都圏とかに出て行ってしまって」「子どものこころに少しでも関わったり、少しでも色んな問題に気づいたりとかできる医師はどんどん増やしていきたいです」
辻井医師の発達診療学講座開設からまもなく1年が経ちます。講座を受講する医師は初年度は4人。現在は2人増え6人となっています。少しずつですが精神医療体制は広まってきています。しかしこのプログラムを通して実際に子どもたちと向き合えるようになるには、最低で3年、最長10年かかるといいます。

辻井医師は時間はかかるものの、これが一番の近道だと確信しています。そのうえで…。
富山大学付属病院 辻井農亜医師:
「子どもの心というのは病院だけではなんともならない。学校や地域や家族とかいろんなことを調整しないといけない。みんなで協力しながら相談しながら学ぶ場や相談する場を作れたらと感じています」