カヌー競技でロンドン、東京のオリンピック2大会に出場した石川県小松市出身の松下桃太郎選手が19日、現役引退を表明しました。
今後はコーチとして後進の指導にあたるということです。
小松市役所を訪れた松下選手は、宮橋勝栄市長に引退の報告をしました。
小松市金平町出身の松下選手は、小学校2年生の時に国体選手だった父が指導するジュニアカヌークラブに所属し、国内トップ選手へと上り詰めていきました。

2012年のロンドンオリンピックではカヤック200メートルのシングル、ペアの2種目に日本勢としては28年ぶりに出場。
リオデジャネイロオリンピックは出場を逃したものの東京オリンピックでは、4人で組むカヤックフォア500メートル、カヤックシングル、200メートルへの出場を果たしました。

松下桃太郎選手
「まだ負けないと思いますけど、若手選手が育ってきていて、自分も歳ですので、若い選手にチャンスを与えてパリ、ロサンゼルスで活躍してもらえればいいなと思いきっぱりやめました。地元がすごく応援してくれたので恩返ししないといけないと思ってるので、地元の小中高生を教えて、自分を超えるような選手を作っていけるように指導していきたい。」

今後は女子日本代表チームのコーチとして小松市の木場潟を拠点にこれまでの経験を活かし、技術面、メンタル面の指導を行いながら将来のオリンピック選手の育成を目指します。