長引く物価高が暮らしに影を落とす中、一風変わった福利厚生で社員の生活をサポートする企業が富山市にあります。福利厚生の対象は、スポーツジムの会費からネイル代、さらには飲み会の費用まで。アイデアは若手社員です。
プライベートの時間にスポーツジムで汗を流す女性。会費は月額6000円を超えますが、その半額は女性の勤め先が福利厚生として負担しています。さらに─。

山口京香さん(23):
「飲みに行く費用とかネイルとか、そういうものにも使用できます」

なんと、飲食代や美容代まで、会社が負担しているのです。


そんな一風変わった福利厚生に取り組むのが、富山市八尾町の中核工業団地にある三東(さんとう)テクノスチールです。

建造物の骨組みに使われる鉄骨の設計や製造を手がけ、20代の若手から70代のベテランまで46人の従業員が働いています。

長引く物価高の影響を受けて、賃上げやインフレ手当の支給を検討しましたが、会社の懐事情から泣く泣く断念。
代わりに、37歳の若手社長が提案したのが─。

三明雅史社長:
「会社も大変なんですけど、ちょっとでも従業員の生活が苦しくならないようにという思いで始めた作戦になります」


その名も「3・10みんなの生活応援大作戦」。