およそ100年の歴史を持つ飯田市の天竜川の舟下り。
おととし(2021年)12月から運休していましたが、おととい(4月15日)運航を再開しました。
再び舟に乗ることを諦めなかった船頭の男性の決意を取材しました。

15日、グランドオープンを迎えた天竜川の舟下り。
地元の観光関係者などが運航の再開を祝いました。

舟下りをめぐっては、運営していた飯田市の信南交通が、コロナ禍で主力のバス事業の売上げが低迷したことなどを理由に去年、撤退を表明。


その後、事業を引き継いだ「南信州リゾート」が名称を「天竜川和船(わせん)下り」と変更して再スタートをきりました。

■乗船した人「思ったよりも水面が近くて 迫力があって非常に楽しい 普段見ている景色と全然違うのでぜひ県外の人にも体験してほしい」

おととし12月以来およそ1年半ぶりの運航再開を、心待ちにしていた人がいました。
船頭の南島純(みなみしま・じゅん)さんです。


「振り返ると本当につらいときがあったが きょうという日が迎えられて 苦労もこれからの楽しみにつながっていくと思う」


地元で生まれ育った南島さんは、船頭だった父親の影響で25歳で舟下りの船頭に。
以来、16年にわたって舟をこいできました。

■南島さん「心が晴れるというかそういう気持ちになる。船頭は仕事だけれど、条件がいい日はストレス発散というか心が安らかになる」















