電気代が高騰する中、節電効果が期待できるかもしれません。愛媛県松山市のベンチャー企業が、熱を遮ることに優れたブラインド、その名も「ひめブラインド」を開発しました。

「ひめブラインド」を開発したのは、松山市にある社員10人のベンチャー企業、「遮熱ジャパン」です。

「ひめブラインド」は、素材に特殊なアルミ製のシートを使うことで従来のブラインドよりも熱を遮る効果を高めていて、今年3月、特許を取得しました。

この会社が行った実験で、密閉した空間に真夏の日光とほぼ同じ光を1時間照らすと、62.2度まで温度が上昇した一方、「ひめブラインド」で光を遮ると、38.6度に抑えられるなど、遮熱と保温の両方の効果が確認されたということです。

素材に選んだアルミのシートは、ブラインドの形を保つのが難しく、樹脂フィルムを貼り付けたり重りをつけたりするなど試行錯誤を重ね、およそ2年かけて完成しました。

遮熱ジャパン合同会社・岸正幸代表
「諦めない強い心を持ってやっと調整がつき、まっすぐな商品が出来上がったという状態」

「ひめブラインド」は、すでに県内の病院や公民館などに導入され、電気代の削減につながっているということで、今後、全国販売を目指すということです。