ロシア国防省はICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表しました。アメリカとの核軍縮の枠組み「新START」の履行停止を一方的に表明して以降、発射実験は初めてとみられます。

ロシア国防省は12日、南部アストラハン州にある演習場でICBMの発射実験に成功したと発表しました。

発射は11日に行われ、ミサイルは隣国カザフスタン領内の目標に命中したということで、国防省は「ICBMの設計と技術的解決方法の妥当性が確認された」としています。

プーチン大統領が今年2月にアメリカとの核軍縮の枠組み「新START」の履行停止を一方的に表明して以降、ICBMの発射実験は初めてとみられます。

米ロ両国はともに条約に基づく情報提供を停止するなど、戦略核をめぐる状況は不透明さを増しています。