対策は?マスクなどをして『吸入量を減らす』

(どのような対策が必要でしょうか?)
「まず、外出の機会を減らすということです。黄砂が大規模に来ているときは、不要不急の外出を控えて『吸入量を減らすこと』が大事です。マラソンのような長時間の激しい運動を避けて、健康への影響を減らし、特に呼吸器や循環器に疾患がある方や、子供・高齢者などは、より慎重に行動をしてください。さらにマスク着用を徹底することも必要です。一般用マスクを着用することで、ある程度の吸入予防効果が期待されています。医療用・産業用マスクだと、黄砂やPM2.5などの微粒子の吸入を大幅に減らすともいわれています。また、
窓の開閉や換気は必要最小限にして、空気清浄機を使用することも黄砂の対策となります」
中国では視界が全くきかないことも
(中国から飛来するとのことですが、発生源に近い所ではどのような影響なのでしょうか?)
「中国やモンゴルの発生源に近い地域では強烈な砂嵐で視界がまったくきかなくなります。ときに人的被害や家畜が死んだり、施設や線路の埋没、航空機の欠航や道路交通が麻痺するなど大きな被害につながるんです」
今年は例年より黄砂が飛びやすいかも
今年の2月や3月は全国的に記録的な暖かさでしたが、黄砂の生まれ故郷の中国内陸部・モンゴルでも気温がかなり高く、より乾燥しやすい状態になっています。今年は例年よりも黄砂が飛びやすいかもしれません。














