マスク製造の老舗がベルト開発 アイデアは川上憲伸さんの“ある悩み”

開発は今から15年前。当時中日ドラゴンズのエースを務めながら腰痛に悩まされていた川上憲伸さんのアイデアから生まれました。

(コア・テクノロジー 横井隆直社長)「川上憲伸さんは(当時)コルセットをしていて、それつけてユニフォーム着て普通の野球のベルトをすると動きづらいということをおっしゃっていた。その話の中で、ベルトとコルセットが1つになる製品はできないのかというアイデアが生まれた」

ここの親会社は、1950年創業のマスクメーカー「白鳩」。今では当たり前となった、ワイヤーで顔に密着させる構造もここが開発したものです。

そしてこの技術を生かして開発されたのがあのベルト。

特殊な織り方で作ったシートを何層にも重ねて最適なサポート具合を作り出しました。

(コア・テクノロジー 横井隆直社長)「もともとの縫製をやっていた技術と設備、新しい技術が融合して、いまのベルトにつながっています」


コロナ禍でマスクの売り上げは10倍に伸びましたが、それも落ち着いた中、利益を見込める新たな柱としてベルトに期待しています。

野球だけでなくゴルフ用やビジネスマン向けのものも発売し、今後様々な商品展開を計画しています。そして次に見据えるのは、アメリカ・メジャーリーグです。

(営業担当 横井雄太さん)「いろいろなメジャーリーガーから連絡もらったり、もともとNPBでやっていた外国人選手がお土産でもっていってくれたりとかで広まりつつある。日本人選手がメジャーに行く時もベルトが欲しいということがあれば送らせてもらっている」

(コア・テクノロジー 横井隆直社長)「コア・テクノロジーUSAという会社を去年、登記した。そちらでも元メジャーリーガーを採用して商品の宣伝に力を入れている」

日本のプロ野球界を席巻する名古屋発のベルトが、メジャーリーガーの腰を飾る日はそう遠くないかもしれません。