対話型AI「チャットGPT」を開発したアメリカ・オープンAIのアルトマンCEOが来日し、岸田総理と面会しました。世界で賛否両論が巻き起こる中での電撃会談。その狙いとは…
ターミネーター3“AIが人類を支配する”。それは映画だけの話と言い切れるでしょうか。
その扉を開く可能性があるのが、対話型AI「チャットGPT」です。
記者
「空が青い理由を小学生でも分かるように、チャットGPTに教えてもらいます」
ネット上の莫大な文章を学習しあらゆる質問に対し、わずか数秒で回答。間違った答えを出すこともありますが、無限の可能性を秘めていて、去年11月に公開されるとすでに企業がこぞって使い始めたほか、国会でも質疑に使われました。
政府も…
河野太郎デジタル大臣
「業務の効率化、デジタル化を進めなければならないと思っていまして、AIの導入というのは積極的に考えていきたい」
こうした中、きょう、チャットGPTの開発企業オープンAIのトップが来日。会ったのは岸田総理でした。
G7首脳との面会は初めてだといいます。
オープンAI サム・アルトマンCEO
「我々はAI技術の利点と欠点をどのように軽減していくのかについて意見交換しました」
話したのは、日本語の対応能力向上やチャットGPTの「欠点」など。チャットGPTは聞いた質問に含まれている個人情報も収集していて、その扱いに疑念が生じているのです。
イタリアはいち早くチャットGPTを一時使用禁止に。アメリカ・バイデン大統領は法整備の必要性を訴えているほか、ドイツやフランスも禁止を検討しているとの報道も。
さらに…
マスク氏などが署名した書簡
「壮大なAI開発を止めろ!手に負えなくなる危険性を犯すべきではない!」
ツイッターのイーロン・マスクCEOをはじめ、アップルの共同創業者など、多くの技術者や学者が最先端のAI開発を一時停止するよう求めています。
「高度なAIの出現で人類が文明を制御できなくなる」というのです。
開発の当事者でさえも…
サム・アルトマンCEO
「AIが人類を滅亡させる可能性は否定できない」
東京大学もこうしたAI活用の可能性を認めつつ、異例の声明を発表しました。
東京大学 太田副学長の声明文
「人類はもうすでにルビコン川を渡ってしまったのかもしれない」
学生に対してチャットGPTへの適切な対応を求めました。
東京大学 太田邦史副学長
「ネガティブなことを中心に書いてしまうと、全体にそういう方向に流れてしまう。立ち止まるのが日本の場合長くなりすぎると、その間に世界に置いていかれて、また失われた20年になってしまうので、ある程度走りながら迅速にやっていく必要がある」
AIをどう制御し活用していくのか、人間の知恵が問われます。
注目の記事
「拾った小石で竹に落書き」「立ち入り禁止エリアに侵入」京都の人気スポット・竹林の小径で迷惑行為が深刻化...記者の直撃にも悪びれないインバウンド客たち 地元商店街からも嘆き「本当にやめてもらいたい」

【 山本由伸投手 】中学時代のチームの後輩は「並レベルの選手に見えていた、本当にあの人?(笑)」出身の東岡山ボーイズの選手たちは「山本選手みたいに世界を代表するピッチャーになりたい」【ワールドシリーズMVP】

強度行動障害のある28歳息子と初めて離れて暮らす決断 「自分たちが世話が出来なくなる前に」両親はパニックに対応できる施設を6年間探す...届いた「受け入れ可能」のメール

“ニセ警察官”から記者に詐欺電話「保険が不正使用されている」だまされたふり続けると“事情聴取”も…【特殊詐欺手口の全貌】

爆買いした戦闘機、その後どうなった? 膨張する“防衛費”国民生活への影響は【報道特集】

「骨が折れやすい難病」9歳の少年 YouTubeで出会った“憧れの先輩” 骨が折れても――始まった挑戦と、亡き母の思い









