ちょっとひととき…懐かしい “昭和の長崎”を感じてみてください。
NBCライブラリーに残る 昭和40年代の 住宅団地内の新設校を捉えた貴重な映像の一コマです。

今回お届けするのは、54年前の中学校の始業式の映像です。

映像の説明がなければ、なぜ中学生が “工事現場で集会” をしているのか?と思う方がいるかもしれません。
それほど今回紹介する学校行事のカラーフィルムはインパクトがあります。

昭和44年(1969年)4月に行われた長崎市立 滑石中学校の “青空始業式”。
2年生と3年生の生徒たちが集合したのは、まだ整備されていない学校の校庭か、もしくは運動場でした。

地区の人口増加に伴い、滑石中はこの年に開校したばかりの新設校で、造成中の滑石団地の中に建てられました。

当時の音声が残っていないため、校長先生がどんな挨拶をしたのか不明ですが、きっと工事の途中で始業式を迎えたことを、生徒たちに説明したに違いありません。

この映像は、単に学校の始業式を伝えるニュースにとどまらず、長崎市北部での急速な生徒数の増加に追いつくため、突貫工事で中学校が新設されていったことを意味しています。

当時はどの中学校でも、新学期のクラス編成を生徒たちに伝える際、廊下に名前を張り出していたのでしょうか…?

放送局が撮影した 長崎の映像を配信している“ユウガク”より