只者じゃない松山英樹

小笠原アナ:
そして予選を通った松山プロは第2ラウンド、18番パー4のボギーに始まり、第3ラウンドの1番パー4でボギー、2番パー5でまさかのダブルボギー。しかし宮里プロ、ここからでしたね。松山劇場はやっぱり只者じゃないですね。

宮里プロ:
只者じゃないですね。本当に改めて思いましたけど。本当にショートゲームすごい。
※昨日まで安定していたショットが乱れるなか、アプローチが冴え粘りのゴルフを続けた。


小笠原アナ:
放送では多分わからなかったと思うんですけど、一瞬、宮里プロ涙目になってましたね。松山プロの踏ん張りに。危なかったですね。

宮里プロ:
嘘でしょって思いますよね。彼の心理がわかるだけに「とりあえずパー取って、まずは」っていうそんな感じでしたね。

小笠原アナ:
宮里プロから今日の見てベストショットというか、ここを、あれすごかったよねってのありますか。

宮里プロ:
もうアプローチはとにかくすごかったですけど、10番パー4のティーショットですね。あれでやっぱり11番に繋がったっていうか、11番パー4はボギーにしなかったのが、やっぱり大きいですよね。
※ショットが安定しない中、ティーショットをフェアウェイセンターに運んだ松山はセカンドショットもピンそばにつけるナイスショット。バーディーを奪う。

小笠原アナ:
では中嶋プロ、どこがベストでしたか?

中嶋プロ:
いやもうベストありすぎてどれがベストかわかんないぐらい。これが効いてんじゃないかなっていうのは、5番のパーだろうね。
※セカンドショットをグリーン右手前に外し、アプローチを寄せきれなかった約2mのパーパット、ボールはカップの淵を1周以上回りカップに吸い込まれた。


中嶋プロ:
パーを取れたっていうのがやっぱり、後の我慢にも繋がってるし10番のティーショットで立て直すきっかけになった。ショットの立て直しが10番だと思うんだけどゲームの立て直しは5番だったんです。1回転以上回って入ったからね。

宮里プロ:
セカンドショットが右に行ってしまってから本当にナイスリカバリーでした。

小笠原アナ:
ただ、今日のコンディション、こんな日があるんですね。初日が29度で今日が朝8度、9度ですか。こんなに違うんですね。

宮里プロ:
沖縄から急に北海道でゴルフしてる感じですね。すごい大変ですよ。

中嶋プロ:
半端じゃないよね、この差。

小笠原アナ:
また雨が降って飛ばないっていう、途中「J.ラーム(28・スペイン)とか、C.ヤング(25・アメリカ)とかが、飛ばない選手の気持ちがわかっちゃう」って中嶋プロがポロっといってましたね。

中嶋プロ:
350ヤードとか飛ばしてくる人間が、250ヤードしか飛ばないんだよ。俺の気持ちも分かったかって言いたいね。

小笠原アナ:
松山プロの残りのホールはどうですか。12番パー3から18番パー4までどんな感じで推移していきそうですか。
※松山は12番パー3のティーショットを約1mにつけるスーパーショットを放ち、バーディーチャンスを迎えたが、そこで中断となった。

中嶋プロ:
わからない。12番のバーディーを取ってくれれば、13番と15番のパー5もチャンスはあるし、上に上がっていく可能性が高いよね。問題は上のB.ケプカ(32・アメリカ)とラームの上位2人。
※2人は6番パー3までプレーし、ケプカはスコアを1つ伸ばし、トータル13アンダーの首位。ラームは1つスコアを落とし、トータル9アンダーの2位。同組のアマチュア、ベネットはトータル6アンダーの3位。

暫定首位のケプカ


中嶋プロ:
これがバーっと伸ばしていかれるとちょっとつらいけど、そんな簡単にマスターズは進まないと思うよね。