アメリカ政府が承認する人工妊娠中絶のための飲み薬について、テキサス州の連邦地方裁判所の判事は7日、承認を中止する判断を下しました。

承認停止の判断が下されたのは飲み薬「ミフェプリストン」で、アメリカでは人工妊娠中絶の半数以上で使用されている薬です。

判断を下した連邦地裁の判事は、「FDA=食品医薬品局は政治的な圧力により安全対策を十分に取らずに薬を承認した結果、服用による死者や重大な副作用をもたらした」と説明しています。

承認の停止は7日間、留保され、その間にアメリカ司法省は判断を覆すよう上訴するとしています。

アメリカでは、去年6月、最高裁が人工妊娠中絶の権利を認めた判決を覆し、複数の州で中絶を制限する判断や措置が取られています。