2日目の首位はケプカ、日本人選手のプレーに中嶋プロ唸る
小笠原アナ:
ホールアウトした選手の中ではトップがB.ケプカ(32・アメリカ)ですね。
※ケプカは2日目、天気が崩れる前に18Hを終え、1イーグル3バーディーのトータル12アンダーで首位に立っている。
中嶋プロ:
ケプカは天気がよかったもの。天気が一番いい時に回ってた。昨日も今日も。

小笠原アナ:
パー5だけで結局5つ伸ばしたってことなんですね。他はパープレーで。ただJ.ラーム(28・スペイン)は松山の前を回ってて10番パー4をプレー中でしたけど9アンダーですね。3打差。
※ラームは9番ホールまでプレーし、2バーディーのトータル9アンダー
中嶋プロ:
もう有って無いようなもんですよ3つなんて。アーメンコーナーなんて1ホールで変わっちゃうから。
小笠原アナ:
そしてS.ベネット(23・アメリカ)ですね、アマチュア。これはすごいですね。
※ベネットは18ホールを回り切り、5バーディー1ボギーのトータル8アンダーの3位。今大会は全米アマ王者として出場権を獲得。
中嶋プロ:
1961年にアマチュアで2位になった人がいるのよ。C.コー(当時37・アメリカ)って人が。A.パーマー(当時31・アメリカ)と2位タイだった。G.プレーヤー(当時25・南アフリカ)が優勝した年ね。コーは全米アマ2回勝ってる人なの。あれは1ストロークで2位タイだったから。そのぐらいに行ってほしいね。
小笠原アナ:
今日もいいゴルフしてましたね、1番パー4から。
※ベネットは1番パー4でバーディー。
中嶋プロ:
良かったね。やっぱりベネットもいいスイングだよ。
体をギュンっとね。あれを僕らがやったらもう即アウト。だめだ、動けないってなっちゃう。でも若いっていいね、若いっていい。本当に。
小笠原アナ:
そうですね。さあ、松山プロ、比嘉プロについての2日目ですが、松山プロも2番と8番のパー5で伸ばして3アンダー。4アンダーでトップテンですからね。
※松山は8番パー4までをプレーし、2バーディー。
※4アンダーにはP.ミケルソン(52・アメリカ)など現在8人が並んでいる。
中嶋プロ:
そうだね。松山はすごい丁寧に回ってない?強引にいかないっていうか。模範のような、予選2日間の模範のようなゴルフをしてたから。無理してないなって気はする。

小笠原アナ:
今日の中嶋プロの解説で印象的だったのは、ちょっとパッティングでショートする場面もあるところで、「グリーンが合ってくるまで待つ」と話したこと。すごいですね、そういう極意というか、自分からもうちょっと強くいけばいいんじゃないかなって思うところですが。
※中嶋プロはオンエアの中で、1回目の中断が明け、パターのタッチが合わなくなった松山に対し「無理にタッチを合わせにいくのではなく、タッチが合うまで耐えるべき」という趣旨の解説をしている。
中嶋プロ:
僕を誰だと思ってるんですか。何年分競技生活やってきた人間だと思ってるんですか。
小笠原アナ:
日本ツアー48勝、四半世紀解説をしていただいて。ありがとうございます。
中嶋プロ:
あと比嘉君。バンカーショット3つ。そしてアプローチのすごさ、14番パー4の3打目は唖然。うわーって感じだった。
※比嘉は14番パー4までプレーし、2バーディー2ボギーのトータル4オーバー。56位タイにつけており、現在のカットラインの2オーバーまであと2打となっている。
※14番でセカンドショットをショート。2段グリーンの上段ギリギリに切られたカップに対し絶妙なアプローチでパーセーブ。中嶋プロも「100回に1回のアプローチ」と唸る1打だった。
小笠原アナ:
俺を何年やってると思ってるんだってならないんですか。
中嶋プロ:
ならないならない。僕が何年あそこで練習したか、実戦もやったか。あそこで寄せるのがどれだけ難しいか味わってきたんですよ。だから「100回に1回」って言った。それをパッと寄せたから。
小笠原アナ:
カットラインも気になるギリギリのところで。
中嶋プロ:
もう唸るしかなかった。しかも15番パー5の強風の中での2オン。しかもフォローで球が止めにくいところをぴったりと。あの強風の中でグリーンに乗せるってすごいですよ。
※比嘉は15番パー5、強い右からのフォローが吹く中、残り約239ヤードを7Wで打ち2オン。
小笠原アナ:
比嘉プロは5W、7Wの精度はもう日本でも抜群ですからね。あとお父さんが8番パー5の横で祈ってるってのも。全ホール、全ショット祈ってるという。親のできることってね、祈って本当に「息子が予選通過してくれ」って。本当にこんな親孝行はないですね。
中嶋プロ:
オーガスタに連れていくって最高の親孝行ですよね。