タケノコ豆知識…おいしいタケノコの見分け方

過去10年間のJA金沢市筍部会の出荷状況です。収穫量の多い表年と、そうではない裏年が交互に訪れているのが分かると思います。
収穫量はおととしが139トンと少なめ、去年は420トンと豊作だったことから、今年は裏年にあたります。
JA金沢市ではあす初出荷を迎え、あさって早朝に初競りにかけられるので、早いところではあさって昼頃から店の店頭に並び始めます。

ここで、JA金沢市・筍部会副部会長山下さん直伝のおいしいタケノコの見分け方ご紹介します。
上の画像で山下さんが持っているような茶色っぽい「タケノコらしいタケノコ」を選ぶのではなく、皮の色が黄色っぽいタケノコを選んだ方がいいとのことです。また、先の方に生えている葉も緑ではなくて、黄色に近い色のものがいいということです。
なぜ色の違いが出るのかというと、茶色い方は地面から顔を出していたタケノコで、黄色っぽいのは地面に埋まっていたタケノコなんです。日光を浴びていないタケノコの方がえぐみがなく甘い味わいだということで、おすすめだそうです。
食卓に彩を添えてくれるタケノコですが、一方で、山下さんによると生産者の高齢化が進み、後継者不足も悩ましい問題となっています。さらに、収獲時期ではない時でも、肥料を撒いたり草刈りをしたりと、山のメンテナンスは欠かせない作業だそうです。そういった生産者の方々の日々の苦労にも感謝しつつ、鮮度抜群、旬の地物タケノコを味わってみては如何でしょうか。