違法電波を取り締まる『電波Gメン』に密着

 一方で国も違法な外国製無線機に目を光らせている。取り締まるのはその名も『電波Gメン』だ。
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 近畿総合通信局の瀬戸口正さん(59)は電波Gメン歴30年のベテランだ。

 (近畿総合通信局・監視第二課 瀬戸口正課長)
 「電波の混信・妨害が発生した場合には、その電波の発射源を特定して排除する。なかなか目立たない仕事ですけども電波の監視を行っている」
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 「DEURAS(デューラス)」という電波の出どころを特定するシステムを使って、近畿一円の違法電波を日々監視している。取材中にも“ある違法電波”を発見した。

 【無線機の音声】
 「アルミ缶4。鉄4。バッテリー8おわり。(中国語の言葉)」

 (瀬戸口正課長)「これが使用者が使っている無線の音声になります」
 (記者)「バッテリーと言っている?」
 (瀬戸口正課長)「言っていますね」
 (記者)「日本語じゃない感じもありますね」

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 聞こえてきたのは「アルミ缶」や「バッテリー」といった単語に中国語。すぐにこの違法電波の排除へ向かう。
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 取材班は特別に同行を許可された。向かったのは大阪府南部。現場に着くと特殊な測定器を使って違法電波の出どころを探る。

 (近畿総合通信局・監視第二課 瀬戸口正課長)
 「電波が強くなってきました。やはりこっちの方向で間違いないみたいです」