沖縄三大綱引きの『与那原大綱曳』、その特徴は-
与那原大綱曳は、東西それぞれ45mの綱に『カナチ棒』を通し、綱が一つになった瞬間引く、始まりの合図が無い独特の形式。旗頭や、支度、綱を担ぐ係などの連携が、その華麗さを生み出します。
綱づくりは町内13区が総出で参加して、1区あたり275mもの綱作りを担当しますが、かかる日数はなんとたった1日だけだといいます。
Qなんでここまで頑張れる?
上原さん「みんな綱が好きだからです!」

資料館で特に力を入れているのが、綱引きに関する様々な体験です。綱づくりのほか、与那原大綱曳の特徴の1つ、『支度』の体験ができます。この支度とは琉球の歴史上の人物に扮した青年のことで、与那原では支度が両チームの綱の上に乗ったまま担がれ、道ジュネ―(街の練り歩き)が行われ、醍醐味の一つとされています。
資料館ではこの大綱の上に乗り、支度の気分を味わうことができます。
屋良キャスター「景色がなんか違う、緊張感ありますね!上に乗るだけでなんか偉くなった気分がする!」
年間3700人もの人が訪れるという資料館。体験を通して子どもたちに伝統の大切さを伝えていて、さらに綱引きに親しみを持ってもらおうと、2018年には与那原綱曳のキャラクター『ツナヒキカちゃん』も誕生しました。
また、東西の大綱を結合させる『カナチ棒』にも秘密があります。
上原さん「カナチ棒この親川拝所でずっと水につけて、綱引き本番の3日前に出して、洗って磨いています」

年に1度、祭り本番の時だけ取り出される『カナチ棒』。長さ3.2メートル、重さ70キロ、樹齢120年の栗の木でできた5年目のものと、重さ65キロ、ゆし木でできた樹齢70年目の大木です。乾燥に弱いため、地域の人たちによって、水の中で大事に保管されています。