競泳の日本代表選考会を兼ねた、日本選手権が4日に開幕。大会1日目のこの日は女子100mバタフライで新社会人の池江璃花子(22=横浜ゴム/ルネサンス)が57秒68でこの種目、自身5度目となる優勝を果たした。2018年アジア大会以来5年ぶりとなる個人種目での日本代表入りを決めた。

予選を4位で通過した池江は「100メートルバタフライは優勝を狙っていない。1位にこだわりすぎずに気持ちよく泳げたらいいと思います。」と予選後に語っていたが、決勝では自身の言葉を裏切る会心の泳ぎを披露。前半を4位で折り返すと、執念のラストスパートでトップに追いつき、最後はタッチの差で優勝をもぎ取った。レース後、池江は「最後は自分を信じて泳ぎ切ろうと思って、しっかり優勝することができて本当にうれしいです」と涙を見せた。

3月に日本大学を卒業し、4月から横浜ゴムと所属契約を結んだため、社会人になって初めての日本選手権制覇となった。今大会はこの日の女子100mバタフライを含め5種目にエントリー。6日に行われる女子200m自由形に出場を予定している。

また、女子200m個人メドレーでは高校2年生の成田実生(16)と東京五輪金メダリストの大橋悠依(27=イトマン)が激戦を繰り広げた。序盤リードしたのは大橋、2種目目の背泳ぎを終えた時点で1分00秒89の好タイムで前半を折り返した。しかし、11歳上の大橋に対し、成田は堂々の泳ぎで挑み3種目目の平泳ぎで0秒25差まで追い詰めると、ラストの自由形はほぼ同着でフィニッシュ。タッチの差で成田が2分10秒91で大橋(2分11秒00)とわずか0秒09の差で優勝を飾った。激戦を終えた成田は「結構疲れていた。でも最後しっかり粘って優勝で代表権を勝ち取ることが出来たのですごい嬉しいです。」と素直に喜び「最初焦ってしまったところもあるんですけど、最後は周りの選手が見えていたので気持ちの勝負だと思ったので強い気持ちで最後泳ぎました」と普段の成田には珍しく、女王に対し強気に臨んだことを話した。

今年7月に福岡で行われる世界選手権については、「同学年のサマー・マッキントッシュ選手(16歳・カナダ)が世界新記録で泳いでいたので、まずは一緒の舞台に立つことが出来る。この機会を大切にして、その前の練習も大会に向けて頑張って、本番ではベストを出せるように頑張りたい。日本で開催だから日本を代表して泳ぐと思うのでしっかりベストタイムを目指してかっこいい姿で泳げたらなと思います。」と強い抱負を語った。