陸上男子5000mの日本人高校最高記録保持者で、8月の世界陸上ブダペストへの出場も期待される吉岡大翔(18)が順天堂大学に入学した。

青空が広がる暖かな気候の中、4日の入学式を迎えた吉岡は「大学生活がいよいよ始まるんだというワクワクな気持ちが大きい。スーツを着るのは初めてで、朝、同級生と合ってるか確認し合いながらなんとか着た」とはにかむ笑顔を見せた。

佐久長聖高校(長野)出身の吉岡は同大の三浦龍司(21)に憧れ順天堂大進学を決意。「世界で戦っているトップレベルの選手がいる環境であればおのずと自分の成長にもつながると思う」。大学4年間で、世界大会に出場し、高校時代の“世界7位”(2022年 U20世界選手権5000m)という順位を超えることを目標に掲げた。今年2月からすでに大学の練習に参加していて、三浦をお手本に自身の力を伸ばしている。

「トラックであっても駅伝であっても出場する以上負けたくないという気持ちがあるので全員倒す気でいきたい。どんな状況、どんな距離、どんな展開であっても勝てる強い選手になりたい」とレースへの思いを語る吉岡。「2023年の世界陸上ブダペスト、5000mで出場をめざします」と力強く意気込んだ。

最後に大学生活で陸上以外に楽しみなことがあるか問われると、言葉を詰まらせ苦笑い。「陸上ばかりになってしまうんですけど、笑」と悩んだ末に「今後の人生で大学の同級生が将来的にご飯を食べに行ったり、遊びに行ったりすることが多いと聞いたので、一人でも多く仲いい人を増やせたらいいなと思う」と笑顔を見せた。

■吉岡大翔
2004年5月18日生まれ、18才。長野県出身 佐久長聖高校から順天堂大学に入学
男子5000m日本人高校最高記録保持者(13分22秒99)。2022年U20世界選手権5000m7位入賞