去年8月の豪雨で鉄橋が崩落したJR磐越西線、1日に全線で運転が再開しました。駅には、再開を心待ちにしていた人たちの姿がありました。

去年8月。会津地方を中心に襲った記録的な豪雨。福島県内では床上床下合わせて54軒が浸水被害に遭いました。

伊藤大貴記者(去年8月)「午前9時すぎの喜多方市です。JR磐越西線が通る橋が崩落しています。」

喜多方市を流れる濁川が増水。川にかかる橋りょうが崩れ落ち、JR磐越西線では喜多方駅から山都駅までが不通区間となりました。

橋の架け替えを含めた運転再開を目指す工事は急ピッチで進められ、災害からおよそ8か月・・・。

植野天斗記者「喜多方駅を出発した列車が、新しくかかった橋を通過していきます」

1日、磐越西線は全線で運転再開。新しい橋りょうは、これまでの石造りからコンクリート造りに変わりました。

再開初日、喜多方駅や線路沿いでは地元の人たちが、手を振って列車を迎えます。列車が駅に到着すると久々の活気が戻りました。

野沢駅から利用する高校生「バスは1時間くらいかかる。電車は30~40分で来られるので楽」
山都駅から利用する高校生「久しぶりに電車に乗ったのでうれしかった」

再開を待ち望んでいたのは、地元の人だけではありません。

東京から来た姉弟 姉「磐越西線に乗りに来た」弟「おじいちゃんとおばちゃんに・・・」姉弟「会いに来ました」

喜多方市に住むおじいちゃんの影響で、電車が好きになった松本渉君(7)。磐越西線に乗るため夏休みに遊びに来ていましたが、その直前、橋りょうが崩落してしまいました。

8か月ごしに乗ることができる磐越西線の列車。渉君は、ホームで電車が来るのを待ちわびていました。

東京から来た松本渉君(7)

今年で開業から125年となる磐越西線。赤字などの課題を抱えますが、地域の欠かせない交通機関して再スタートを切りました。