学校長「社会性をどうやって高めるかが一番の課題だった」

 明治6年(1873年)に開校した江住小学校。多い時には350人近い児童が在籍しましたが、少子化などの影響でここ数年は全校児童が30人に満たない時期が続きました。
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 光ちゃんにも3人の同級生がいましたが、校区外入学が認められてから、人数の多い町内の周参見小学校に転校していき、2年前には光ちゃん1人となり閉校が決まりました。
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 学校長は1人学校の難しさをこう振り返ります。

 (江住小学校 山口仁美校長)
 「子どもの学力とか持っている力を伸ばすことはこの学校でもできると思うんですが、できないことは社会性やコミュニケーション能力、同じ年代の子どもとの触れ合いや活動がない分、社会性を高めることをどうやっていくかということが一番課題でした」

 その課題を解消するため、光ちゃんは周参見小学校で交流学習をしています。移動中は武藤先生と2人で、いろんな話をします。

 (光ちゃん)「武藤先生はジョー先生のことをどう思ってる?」
 (武藤先生)「どう思ってるって、どういうこと?」
 (光ちゃん)「私はいい人だなって思ってる。ここだけの話だけど…好き!」
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 4月から周参見小学校に転入する光ちゃんが溶け込みやすいよう、週に2回授業に参加していて、友達もできました。

 (周参見小学校の児童)
 「(Q光ちゃんがクラスにくることは?)うれしい。友達が増えてしゃべれる人も多くなるから。たぶん仲良くできると思います」