桜を枯らす外来種…どうやって食い荒らす?

 桜を枯らした犯人はクビアカツヤカミキリ。中国由来と言われ、2012年に愛知県で国内初確認。2018年に特定外来生物に指定されています。

 (自宅で発見した人)
 「自宅の外なんですけど、出たんですよ、庭に。なかなか殺虫剤でも3分の1くらい使いきるまで死ななくて、なかなか強力やなと思って」

 大阪狭山市では2015年に初めて被害が確認され、年間200本ほどの桜が枯れているとみられます。

 ナラ枯れなど木の被害について研究している京都府森林技術センターの小林正秀先生に話を聞きました。

 (京都府森林技術センター 小林正秀主任研究員)
 「このへんからおかしいじゃないですか。これなんかは全部枯れているんですよ。個体として死んでいます」

 なぜ桜が枯れてしまうのか、市の許可を得て、木の内部を見てみました。

 (京都府森林技術センター 小林正秀主任研究員)
 「ここを食べたんです。めちゃくちゃ食べられている」

 クビアカツヤカミキリは木の幹の表面に一度に約300個の卵を産みつけます。かえった幼虫が木の中に侵入すると、2~3年は幹の中で過ごし、樹皮のすぐ内側の栄養や水を運ぶ道管を食い荒らすのです。
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 (京都府森林技術センター 小林正秀主任研究員)
 「フラスというものです。木くずと虫のふんが混ざったものと捉えてもらったらいいです。(Q木に何匹くらい入る?)1匹で十分ですよ。1匹が来て卵を300も産んだら、そのうちの何十匹か育ったらもう終わりじゃないですか。1匹2匹でも枯れる可能性があると思いますよ」