虐待死をゼロに「AIは100%ではなく」

山本恵里伽キャスター:
VTRでご紹介したシステムは、虐待から子供たちを守るために作られたものではありますが、一方で開発者の高岡さんはリスクも指摘しています。「AIが100%正しいというわけではなく、間違った答えが返ってくることもある。AIの結果が逆に子供を危険にさらす可能性もある」ということで、あくまで一つの手段だということを強調しています。

小川彩佳キャスター:
これは現場の方が一番よく理解してらっしゃることだと思うんですけれども、宮田さんはこの取り組みどうご覧になりますか?

慶応大学医学部教授 宮田裕章さん:
素晴らしいと思います。AIの限界を踏まえた上で、現場の判断を支える仕組みに使えるんですよね。今まではそれぞれが判断して、特に若手っていうのはまだよくわからない部分があるんですが、過去の蓄積を経験した上で、このケースのリスクはどれぐらいなのか、こういったことを支えてくれるということです。

今後こういったデータを蓄積して、全国に展開することで、例えばもっと早い段階で、事が大きくなる前に、その子供たちの人生を変えることができるかもしれない、こういった所に踏み込んでいけるといいのかなと思います。

小川キャスター:
伝え手としても虐待でお子さんが亡くなるというニュースは最もお伝えしたくないニュースです。人手不足の中にあっても、子供の虐待を1人でも少なくではなく、1人残らずなくしていかなければならないという中で、あらゆるツールを駆使して向き合っていただきたいです。