親が旧統一教会などの信者である、いわゆる「宗教2世」らが会見し、「宗教的な虐待」を禁止することを法律に明記することを求め、厚生労働省などに要望書を提出しました。

旧統一教会元2世信者 小川さゆりさん(仮名)
「この問題について、たくさんの罪のない子どもたちが今も被害にあって苦しんでいるので、必ず解決していただきたいと思っています」

「エホバの証人」元宗教3世 夏野ななさん(仮名)
「エホバの証人は虐待の事実を認めず、児童虐待の問題において改善も見られません。これは決して過去の話ではなく、現在進行形の問題です」

宗教的な虐待をめぐっては、国が去年12月、子どもを脅すなどして宗教活動を強制することは「虐待にあたる」としたガイドラインを公表しています。

きょう会見を開いた旧統一教会などの「宗教2世」らは、国がガイドラインを示した後も「虐待が続いている」として、法律に「宗教的な虐待の禁止」を明記するなどの法整備を求める要望書を提出しました。

また、宗教を理由とした虐待に関して、国や自治体に実態調査や宗教団体に指導する権限を与えるべきと訴えています。