中国政府は予定通り台湾の蔡英文総統がアメリカを訪問し、マッカーシー下院議長と接触した場合、「必ず措置を講じ、断固対抗する」と強くけん制しました。

台湾の蔡英文総統はきょうから、外交関係のある中米の2か国を訪れる予定で、アメリカを経由する際にマッカーシー下院議長と会談する方向で調整しています。

これについて、中国政府で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室はきょう記者会見し、次のように強くけん制しました。

中国国務院台湾事務弁公室 朱鳳蓮 報道官
「私たちはこれに断固反対し、必ず措置を講じて対抗する」

台湾事務弁公室の報道官は蔡英文総統とマッカーシー下院議長の接触について「『一つの中国』の原則に著しく違反する」と主張。

「中国の主権と領土の保全を損ない、台湾海峡の平和と安定を破壊する挑発だ」と述べ、対抗措置を取る姿勢を強調しました。

また、アメリカ側に対して蔡総統が経由地として立ち寄ることや公式な接触を認めないよう要求しています。