この日、出所してきた男性 渡邉さんが迎え入れる理由

「ヤメ暴」の渡邉さんがこの日、向かったのは岡山刑務所。収監されていた男性を出迎えました。(【写真】に出迎える様子)

(アザミ 渡邉賢治社長)「がんばったな」
(出所した男性)「ありがとうございます」

この男性のように、元暴力団員や罪を犯した人を積極的に雇用している渡邉さん。決して見捨てないのには、訳があります。

渡邉さん自身は17歳で母を亡くし、非行はエスカレート。覚醒剤に手を出し、2度逮捕されました。行き場もなく、24歳で暴力団員になりました。

子どもが生まれたことをきっかけに、4年後に暴力団を脱退。しかしその後何度も過ちを犯しました。それでも、家族や友人は渡邉さんを見捨てませんでした。

(アザミ 渡邉賢治社長)
「暴走族の先輩に言われたのが『お前がなんぼ崩れようが、シャブいっとろうが、ワシはお前を後輩として見ているから』という言葉...今でも覚えています」

「『声してくれる人がおるんじゃ、おるんじゃ』と思ったら、『再犯はやっぱりダメじゃな』と、だんだん気づくんですよ」

「僕が変われとるから、社員も必ず変わってくれると、心の中ではずっと思い続けていますよね」

今度は、自分が誰かを支える側になりたい。

(アザミ 渡邉賢治社長)「この線まで。壁にあたらんように」
(元暴力団員のAさん)「少しでもきれいに見えるように」