店の外には“復活”を待ちわびた人たちの行列

 いよいよ開店当日。2年4か月ぶりに客を迎えます。店には初日の忙しさを見越して、王将時代の仕事仲間や常連客が手伝いに来ていました。

 (手伝いに来た人)「ようひとりで頑張ったな、ここまでいろいろ」
    (井上さん)「ここまで来たらそんなん言うてられへん」

 (手伝いに来た人)「から揚げもやるんですか?」
    (井上さん)「うん、頼むで」

 午前11時、オープン。店の外には復活を待ちわびた人たちが並んでいました。店に入るお客さんたちは次々に「おめでとうございます」と声をかけます。

    (客)「餃子2人前の餃子定食、ごはん大盛で」
 (井上さん)「ギョー定大」
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 メニューは、餃子1人前が270円、ごはん・鶏のから揚げ・スープが付く餃子定食は700円(※餃子1人前の場合 2人前は900円)など6種類。ごはんは大盛りでも同じ値段です。

 (客)
 「優しいよね。ごはんの盛りみたいなもんやね。うちはケチちゃうぞとさっきから言うてはるし」
 「おいしいです。おじさんの優しさを感じます。またあしたも頑張ろうと思える」

 客足は途絶えることはなく、商店街を歩く人も店の様子をうかがいます。

 (いのうえの餃子 井上定博さん)
 「なんか浦島太郎。2年4か月ぶりに世の中に出てきたからちょっと焦っている」