『30分間の皿洗いで食事無料』を掲げていた「餃子の王将 出町店」。2020年10月、店長が70歳のときに惜しまれながら閉店しましたが、その店長が今年3月3日に新しく餃子店を開店しました。『皿洗いで食事無料』も復活。なぜ復活したのか?信念を崩さない店主に密着しました。

厨房に立つ“出町のおっちゃん”こと井上定博さん73歳

 3月3日、学生の街・京都で愛された“名物餃子店”が2年4か月ぶりに帰ってきました。京都市上京区の出町桝形商店街にオープンした「いのうえの餃子」。
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 こんがりきつね色に焼きあがった餃子。そして山盛りのごはん。
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 店先にはこんな張り紙が。

 【貼り紙に書かれた内容】
 『めし代のない人お腹いっぱいただで食べさせてあげます。但し食後30分間お皿洗いをしていただきます。18歳以上の人で食事に困っている人に限ります』
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 厨房に立つのは“出町のおっちゃん”こと井上定博さん、73歳。サービス満点、皿洗いで食事代はタダです。

 (客)
 「昔は近所に住んでいたのでしょっちゅう来ていたんですけど、懐かしいなと思ってオープンの日に来ちゃったという感じですね」
 「ほんまに久しぶりや。あの人の顔見ながらね、餃子食べるのがごちそうなんですよ」