児童らが自分で紙を漉いて「卒業証書」を作る
去年11月、多可町の小学6年生たちが慣れない手つきで杉原紙を漉いて自分の卒業証書を作っていました。
地元の伝統文化への理解を深めてもらおうと18年前から続けていて、町内にある5校すべての小学校で行っています。
そして3月23日に行われた卒業式。子どもたちひとりひとりに杉原紙でできた卒業証書が手渡されました。
(卒業生)
「多可町でも有名な杉原紙だから、卒業証書で自分で作ったやつができてうれしかった」
伝統を維持しながら、今後はかつてのような産業に発展させることが町にとっての課題です。
(藤田尚志さん)
「また僕の代で終わってしまうんじゃなくて、今度は次の方に伝えていかないといけないなという使命感はあります」