---今、事件に関して2つの新事実がわかってきています。まず1つ目から。宮本被告のスマートフォンを解析したところ、事件当日にカリウムの中毒症状やタリウム関連の過去の事件について複数回の検索履歴が残っていたということがわかったそうです。この複数回の検索履歴が残っていたことがわかったということは証拠としてはどれぐらい重要なのでしょうか?
(小川泰平氏)検索履歴があったからといってすぐに逮捕というわけにはいかないですが、検索履歴とプラスして、前後にそれ以外にも必ず何か検索しているはずなんです。必ず検索の前、検索の後、あと他にも検索している事項が必ずあるので、そういったことも含めて(警察は)総合的に判断したんだと思います。
---犯行に結びつく何かヒントがそこに隠されている可能性があるということですか?
(小川泰平氏)そうですね。今回タリウム、例えば「販売所」とかですね、「タリウム購入場所」とかですね、そういったタリウム関連のところを検索しているんだろうと思われます。
---今回使われたとされるタリウムは劇物で、白い粉状で水に溶けやすく無味無臭、致死量は約1グラムとされています。タリウムは毒物および劇物取締法に指定されていて、販売するには各都道府県知事に登録が必要。さらには年齢や名前・職業などが確認できない人には販売できません。入手ルートはどのようにみていますか?
(小川泰平氏)数年前に愛知県で名古屋大学の大学生のタリウム事件があって、取材したのですが、東京とか大阪とか大きな町の薬局には販売されてなかったのですが、地方に行くと「殺鼠剤」のようなものが実際販売されていました。当時も大学生が年齢を偽って購入していた履歴がありました。一概には言えませんが、(宮本被告が)不動産の賃貸業等をやっていたということを考えると、そういった殺鼠剤等を使用していた可能性、ですからそういったこれまだ何とも言えませんけど、2020年、3年前に亡くなった伯母さんの事件もあるんですけども、かなり昔から所有していた、持っていた可能性がある、ということが言えるとは思います。ですから以前そういった合法的に購入したものを持っていて、それをずっと保管していた可能性もなくはない、もしくはどっか、ただインターネットでいろいろ調べたんですけど、これを売っているというのがなかなかないんですよ、日本国内では。














