111人が卒業する新潟県新発田市の猿橋小学校で、校長先生らが“サプライズ”で卒業式を盛り上げ、学校を巣立つ児童たちにエールを送りました。

【新発田市立猿橋小学校 澁谷一男校長】
「おうちの人に手を引かれてあんなにあどけなかったみなさんが、今こんなに立派に成長した姿で目の前にいる。胸がいっぱいです」


マスクを外して式典に臨んだ卒業生たちは、支え続けてくれた保護者や先生への感謝の思いを胸に、6年間を振り返っていました。

「小学校での思い出は、宝物です―」

厳かな式典の後に…サプライズで登場したのが『校長・教頭バンド』です。

【記者リポート】
「先ほどまで卒業証書を授与していた校長先生が、“ギター”を持っています!卒業生への“はなむけのライブ”です」


【新発田市立猿橋小学校 澁谷一男校長】
「どうぞみなさんの未来に、栄光あれ!」

澁谷一男校長・太田裕樹教頭・高山雄一教頭の『校長・教頭バンド』は、新型コロナウイルス禍のなかで過ごさざるを得なかった子どもたちに少しでも楽しんでもらおうと、おととしから昼休みにライブを開催してきました。

実は、今年の卒業生が新入生だった時に猿橋小学校へ赴任してきた澁谷校長ですが、今年度で猿橋小を離れることになりました。

なので、この卒業式が自身にとっても“最後のライブ”。

【卒業生】
「すごかったです。歌唱力がすごくて、鳥肌が…」
「感動しました。色んな思い出を作ってくれて、ありがとうございますと言いたいです」


校長先生との思い出を卒業生たちに聞いてみました。

鬼ごっこしたことがあって…」
「佐渡体験学習で、一緒にお風呂入ったのが思い出です」


「校長せんせー、一緒に撮ろうよ!」
記念撮影でも、この人気ぶり!


【新発田市立猿橋小学校 澁谷一男校長】
「ああこれが本当に最後なんだって…。本当に寂しい。お互いに関わり合いながらみんなで成長してきたことを大事に、また自分の未来に向かって大きく進んでいってくれると、私はかたく信じています」

【卒業生たち】
「猿橋小学校、最高っ!!」

この猿橋小で仲間や先生と過ごした思い出がきっと、子どもたちの未来を支えてくれることでしょう。