■飛鳥乃湯泉が道後の“救世主”に…!?その背景には本館の“工事”が

湯上がりにゆったりとした時間を堪能できるこの休憩室。
実は「道後温泉本館」にも設けられています。
しかし、本館は2019年から建物の老朽化対策として保存修理工事が行われていて、入浴自体はできるものの休憩所は利用できなくなっています(工事は2024年12月終了予定)。

保存修理工事が進む道後温泉本館

湯上りの一服ができず本館の魅力が削がれる中、観光客のニーズに応え続けることで誘客に一役買い、いわば道後の“救世主”となったのがこの飛鳥乃湯泉だったのです。

そんな飛鳥乃湯泉も新型コロナの感染拡大で大きな影響を受けました。
2020・21年度の2年間で、合わせて157日間の臨時休館を余儀なくされ、来館者は半減。
しかし、今年度に入り来館者は約22万人とコロナ禍前と同水準まで回復したと言います。

2階の大広間休憩室

<道後温泉事務所 山内充所長>
「この100万人突破という節目をもって、飛鳥乃湯泉が松山を代表する観光地の1つとなれた気がします」

大浴場には石鎚山を描いた壁画も

道後温泉の魅力と伝統を受け継ぐ飛鳥乃湯泉。
松山を旅する際はぜひ1度訪れてみてはいかがでしょうか。