■MLB ワールドシリーズ第7戦 ブルージェイズ4-5ドジャース(日本時間2日 トロント、ロジャース・センター)

ドジャースがワールドシリーズ(WS)第7戦でブルージェイズを延長11回の激闘の末に下し、球団史上初のWS連覇を達成した。

ドジャースの指揮官、D.ロバーツ監督(53)は歴史的なWS連覇達成に「僕らは本当に戦い抜いた。そして何十年も誰も成し遂げていなかったことをやり遂げた」と喜びのコメント。続けて「プレッシャーのかかる場面がいくつもあって、どこで試合がひっくり返ってもおかしくなかった。それでも選手たちは戦い続け、誰かがそのたびに大きなプレーをした。僕にとってもこれまで関わった試合の中で、最高のゲームの一つです」とドジャースの選手らを称えた。

試合は3回、先発の大谷翔平(31)がB.ビシェットに3ラン本塁打を浴び、ブルージェイズにリードを許す展開に。それでも終盤にM.マンシー(35)やM.ロハス(36)がソロ本塁打を放つなど土壇場で4ー4の同点に追いつくと、9回途中からは前日96球を投げ6回1失点の山本由伸(27)が“中0日”でリリーフ登板。走者を背負うピンチの場面を切り抜け、延長11回までを投げ切り、チームを逆転Vに導いた。

2009年の松井秀喜氏(ヤンキース)以来、日本選手史上2人目となるWSでMVPに輝いた山本には「彼が今夜やったことは、現代野球では前例のないことです。若い投手たちが腕を振り、大きなプレーをしてくれた」と称賛。前日「誰もが今までやったことのないことをやる試合だ」と指揮官が口にしていた通り、最後は山本が歴史に残る投球をみせた。

「彼には精神力、完璧な投球フォーム、そして揺るぎない意志があります。こんな選手は見たことがありません。彼のおかげで、僕はずいぶん良い監督に見えていると思います」と山本への厚い信頼を語ったロバーツ監督。

大谷、山本、佐々木朗希(23)の日本人トリオの活躍には「三者三様でしたね。翔平は野球界の顔として、世界中の期待を背負っている。彼が成し遂げたことは本当に特別です。人としても競技者としても素晴らしい。由伸はメジャーでもトップクラスの投手です。ポストシーズンでもそれを証明しました。朗希は若い投手ですが、序盤は苦しみながらも健康を取り戻し、大きく貢献してくれた。彼はこの1年で本当に成長したと思います」と感謝を口にした。

WS連覇を飾ったドジャースの優勝パレードは日本時間4日、ロサンゼルスで行うと発表している。