金沢市内のサクラは、今にも咲きそうなくらい蕾がふっくらとしてきました。去年までは新型コロナの感染対策で飲食が制限される所が多かったですが、今年の石川県内のお花見スポットはどうなるのでしょうか。
「花見してこなかった」「酒や団子楽しみたい」
金沢市有数のサクラの名所として知られる金沢城の石川門前で取材しました。
市内に住む20代夫婦は「やっとコロナが減って外でわいわいできるし楽しみ。酒を飲みながら団子とかをつまんで花見したい」と話していました。
50代の男性は「この2~3年は花見をしていない。職場の仲間と行きたい。マスクも外してということなので、いろいろな人と笑顔を見ながら過ごせたら」と期待していました。
民間の気象会社ウェザーニュースが「今年お花見をするか」尋ねたところ、53パーセントの人が「お花見に行く」と回答。感染対策のため宴会や飲食が規制されていた去年と比べて2倍以上になりました。
石川県内のサクラの名所でも、規制緩和の動きが進んでいます。
おととしは入り口にバリケードが張られていた金沢城公園の百間堀園地ですが、金沢城・兼六園管理事務所は、今年は飲酒や大人数での宴会も含め、すべての規制を撤廃することにしています。
コロナ禍で宴会を禁止していた小松市の芦城公園も、22日に2年ぶりにぼんぼりを設置。七尾市の小丸山城址公園や、輪島市の一本松総合運動公園など、石川県内各地のサクラの名所でも軒並み規制を設けないことにしていて、4年ぶりにサクラの下でシートを広げる光景が戻ってきそうです。
金沢市の70代男性は「昔はよく百間堀園地で宴会をやっているのを見た。若い頃に自分も一度か二度やったことはある。にぎやかになるのでは」と歓迎します。
東京から訪れた60代女性は「以前のように大騒ぎしたり、はしゃいだりしている感じではないので、楽しそうで見ているほうもうれしい」と話しました。
金沢のサクラの開花予想 史上最速の3月23日も?
民間の気象会社ウェザーマップが20日に発表した最新の開花予想では、金沢・富山・福井ともに3月24日金曜日に開花を迎えそうです。
ところで、サクラの開花にまつわる「600度の法則」というものをご存じでしょうか。2月1日から毎日の最高気温を足していき、600度に達する頃にサクラが咲くというものです。
金沢市の2月1日から開花日までの最高気温を見ると、2021年は611.3度、22年は595.4度で、ほとんどドンピシャでした。
では今年はどうなるのか?2月1日から3月21日までの最高気温を足してみると、569.6度に! 金沢の22日の予想最高気温は23度で、600度の法則にならえば、史上最速に並ぶ23日の開花もありそうです。














