育休=休み ではない!「MBAと同じ感じで」
山内あゆキャスター:
いわゆる転換期に来ていると思うんですが、男性の育休取得率はまだ▼14%にとどまっているんですね。女性は▼85%を超えてきており、育児休業の制度というのも少しずつ変わってきています。

これまでの育児休業は子供が1歳になるまで、男性も女性も取ることができましたが、一度に取らなければいけませんでした。
これが2022年10月に変わって、2回まで分けて取ることができるように。何か仕事がある場合には、分けて取れるように一歩前進したわけです。

さらに10月から始まった新しい育児休業制度が「産後パパ育休」。赤ちゃんが小さいときにお休みしようというものです。
▼生後8週間まで最大4週間取ることができます。ですから、赤ちゃんが生まれて4週間一気に取ることもできますし、先ほどと同様に「どうしても仕事が外せない」というときには、この4週間を2週間2週間に分けることもできる。少し選択肢が増えたのです。
そこで、今まで育休取ったことあるのかどうか?Nスタの2児の父である熊崎キャスターに聞いてみると…

熊崎風斗キャスター(2児の父)
「これまで仕事のタイミングが合わず育休は取れなかった。ただ、取得方法の選択肢が広がったので、もし第3子ができたらぜひ取得したい」
ホラン千秋キャスター:
このようなシステムになってくれた方が取りやすいという方も多いでしょうね。
日比麻音子キャスター:
女性も声を上げ続けていたし、パパの方も『育休が取れたらいいのにな』と思っている人がいなかったわけじゃないと思うんです。ようやく大きな原因だった体制というものが変わり始めるんじゃないかということですね。
若新 慶応大学特任准教授:
皆さんが議論したように「休む」っていう言葉が適切じゃないのかもしれない。結局「仕事とタイミングが合わなくて」と言えちゃうってことは、まだまだ男性社会の中では仕事優先だったわけじゃないですか。
ところが、どんなエリート的な仕事をしてる人も、1年とか2年休んで海外の大学院留学などはしている。忙しいのならば、なぜ海外の大学院なんていけるのという話だけど、エリートは大学院に留学するのは許されて、子育てするっていうのは何か「さぼっている」となることはおかしくないですか?
いろんな女性たちの声を聞いてると、一つの命を育てる育児というのは凄く難しい海外の大学院で研究するぐらい大変な修行になるかもしれないわけだから。お前行ってこいと、育児休暇で育児やってこいみたいな。MBAと同じ感じで、なんか凄いと言われる社会が来るぐらいがちょうどいいのかもしれないですね。
実際の声を聞くと…
山内あゆキャスター:
実際にNスタでも、産後の育休取得を奥様にぜひ取ってと言われて取得した40代のスタッフがいます。

産後パパ育休を取得 Nスタスタッフ(40代)
「育休取得前に役割分担などをある程度決めておくことでスムーズになった」
決め事でガチガチになってもいけませんけれども、「育休取得してよかった」と言われると少し気持ちが楽になりますよね。