「メドベージェフ氏が習主席の怒り抑えた」プーチン後に名乗り?

―――習近平国家主席の訪ロのきっかけとなったのが、メドベージェフ前大統領。去年12月21日に中国訪問して習主席と会談をしました。「メドベージェフ氏が習主席の怒りを抑えた。」とはどういうことですか。

中村逸郎筑波大名誉教授: 習主席は、めっちゃ怒ってました、プーチン大統領に対して。なぜかというと昨年北京で冬季五輪がありましたよね。終わりに近づいたときに、ロシアのドーピング問題が出てきて、ロシアがウクライナに軍事侵攻するんじゃないかっていう話題がどんどん出てきて、もう五輪どころじゃなくなったっていうことで、習近平国家主席はプーチンさんにメンツを潰されたと、ずっと恨んでたんですね。

―――それをメドベージェフ氏が怒りを抑えたということですか。

そうです、その代わり、今回、習近平国家主席がプーチン大統領に会うという。今度はその手柄をメドベージェフさんが自分のものにしていきたいというふうに思ってるわけなんですね。

―――なるほど、ロシア国内では、プーチン氏の後継者争いに変化ということで、「メドベージェフ氏が急浮上、焦っているのは民間軍事会社ワグネルのプリゴジン氏」という話ですか。

どうやら今回、来年の大統領選挙をにらんで、この習近平国家主席とメドベージェフさんでもって来年の大統領選を動かしていこうという動きが見えてきたなというふうに思ってます。