まだ使えるものを、必要な人へつなぎたい。


週4日旅行会社で働くかたわら、両親が営む日本料理店の2階を改装して、店を始めました。

(吉澤さん)「すごい!ちょっと…!」

この日、店に届いたのは大量の荷物。

提携するクリーニング店で回収された、学生服です。

(クリーニング店の人)「とりあえず、2週間でたまったのがこれで…」(吉澤さん)「ちょっと想像を超えてきた!すごい…ありがとうございます」

ココ・リンクで扱う商品は寄付と買い取りで集めていて、店頭のほか、クリーニング店など県内40か所余りで受け付けています。

(吉澤梢さん)「中には販売できない状態のものもあるので全部仕分けをして、運動着があれば名前の刺繍をとったり…」

さっそく、ひとつひとつ確認していきます。

(吉澤さん)「穂高…ウエスト…西。穂高西か」

最初の難題が、どこの学校の制服なのか。

学校名が判明したものは、写真を撮ってオリジナルのカタログにまとめて参考にしています。

(吉澤さん)「指定(の制服)じゃないのかな…どうしようこれ!わかる範囲は(校名のタグを)付けて、分からないのは『不明』にして誰か来た人を捕まえて聞く」

全体の状態を確認しながら、ポケットやズボンの裾にたまったゴミや毛玉などを丁寧に取り除いたあと、商品にできるものはすべてクリーニングに出します。

コストはかかりますが、そこには吉澤さんの思いがあります。

(吉澤梢さん)「使用感というのがどうしても出てしまうが、やっぱりクリーニングに出すとピシッときれいになるので。リユースを使うハードルをなるべく下げたいので。新品を買うのと同じ感覚で買ってほしいので、きれいな状態にする」