ニューヨーク株式市場は経営不安が指摘されているアメリカの地方銀行に対して、複数の大手銀行が救済策を検討していると伝わったことなどから、株価は取引開始直後の値下げから上昇に転じています。

16日のニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、経営難のスイスの金融大手クレディ・スイスへの救済策が発表された一方で、ECB=ヨーロッパ中央銀行が政策金利を0.5%引き上げ、金融引き締めを続けると決定したことを受けて、取引開始直後、売り注文が広がりました。

その後、アメリカメディアが、経営不安が指摘されているカリフォルニア州の地方銀行ファーストリパブリックバンクに対して、複数の大手銀行が出資などを検討していると伝わったことなどから、株価は一転して、上昇しています。

先週末、銀行が立て続けに経営破綻したのち、金融機関への不安が高まっていて、金融市場では依然として警戒する動きが続いています。