“子育て支援”に力を入れてきた聖籠町 でも、避けられない「高齢化」
一方、自治体として早くから子育て支援に力を入れてきたのが、聖籠町です。

【聖籠町総合政策課 小林幸宏課長補佐】
「(公立の)保育園が、町に当時ひとつしかなくて、保育園に入れないという方々が多かった」

2005年、聖籠町では当時課題となっていた待機児童の問題を解消しようと、保育園に比べて空きがあった町立の幼稚園について、国に先駆けて通常保育の料金を無償化。さらに早朝保育や延長保育も行い、最長で朝7時半から夜7時まで預けても月4000円程度と低額に設定しています。

この保育料の安さや市街地へのアクセスの良さといった魅力から聖籠町は若い世代の転入が増加。出生率は県内で常にトップクラスの高さを維持してきました。しかし、そんな聖籠町でも今後は厳しい状況が予想されています。

【聖籠町総合政策課 小林幸宏課長補佐】
「高齢化はうちの町も避けられない」

2020年につくられた聖籠町の人口ビジョンによると、2020年まで増加で推移してきた人口は今後、高齢化を背景に減少傾向へ転換すると示されています。
また、この数字は現在の高い出生率を維持し、『転出超過』にならないことを前提とした目標値で、この前提条件をいかに保っていくかが町の社会機能を維持するために重要な課題のひとつです。

【聖籠町総合政策課 小林幸宏課長補佐】
「その時々だけではなくて、本当にどうやったら子どもを育てやすい環境になるのかというところを考えていかなければいけない」