「産後うつや虐待の恐れ」支援拠点の閉鎖に保護者の悲鳴
支援拠点を利用する金城さん「私も第一子だし、周りに全然小さい子がいなく未知の生き物だったので、ここに来て他の子と一緒に遊んで、同じ月例の子を見たりとか先生にも気軽にお話、誰かにちょっと話したいっていう時に気軽に話せることで、緊張とか張り詰めたようなことが、解消出来ている気がします」

10カ月のあかりちゃんの育児に奮闘する、金城ひかるさん(32)。子育て支援拠点には3カ月の頃から週に3日以上通っています。気軽に意見交換や相談ができる、通い慣れた子育て支援拠点、金城さんは突然の廃止を知り戸惑いを隠しきれません。
金城さん「せっかく、こういったところがあって、じゃあ第二子、第三子、家族が増えると楽しそうだなって思っていたのに、支援センター(支援拠点)がなくなるってなると、思い描いた家族計画も悩むようになっちゃうので、とても残念な気持ちです」

先月行われた、子育て支援拠点に通う利用者を対象にしたアンケート。98人中91人が、「納得できない」と答えていて、廃止になった場合「産後うつに陥るのでは」ないか、さらには、「虐待する恐れが出てくる」などといった切実な声が多くあります。
今後、市外の拠点事業に通うといった意見や外出を諦めるといった意見も。アンケートに目を通した市長は、一貫してこう答えています。
松本浦添市長「3つの拠点支援事業に頼ることなく、地域と連携しながら、今通っている保護者の皆様にもより地域のいくつかの事業所に顔を出して頂き、新たな子育ての支援を得ることも検討頂きたいということでございます」
市の新たな方針に対し、子育て支援拠点を運営する事業者はこう話します。
ほるとの家 平安常治理事長「残してほしいって声が大きいなかで、廃止ありきで話が進んでいるっていうのは、すごく残念なことだなって思います。認定こども園が今やっている以上の子育て支援を求められると負担が出てきたり、在園児にしわ寄せがきたりとか、少し危惧するところはあります」

松本浦添市長「我々は、この4月子育て拠点センター(支援拠点)を一旦終了し、これから点から面への展開する方向性について今変更するつもりはございません」
厚生労働省も「珍しいケース」とする浦添市の方針。県内で子育て支援に関わってきた専門家はー