◆「能力がある人を採る」「離職しないように」

イオン九州ユニオン・伊本博志中央執行委員長「物価高の中で、労働組合としては賃金が上がらない組合員は一人も作らないという強い意志を持って要求を組み立てた」

イオン九州の労働組合は正社員で5%、パートタイムで働く従業員で7%のベースアップを要求。これに対し、会社側は今月1日「満額回答」をしました。これだけの早期妥結はイオン九州としては初めてだということです。

イオン九州・柴田祐司社長「きちんと出せる、出さなきゃいけないときは出していく。どんどん働く人が少なくなってくる中で、いい人を採らないといけない、能力がある人を採っていく、そして今いるせっかく教えてそれだけのジョブを持った人が、離職しないようにしていかなくてはいけない」

◆大企業だけ?中小企業の動向

西部ガスは14日、月額6000円のベア要求に対して、「平均3700円」と回答。ベアの実施は23年ぶりで、物価高の影響を強く受ける若年層に重点配分するとしています。政府や経団連が物価上昇を超える賃上げを求める中、大手企業が相次いで賃上げする方針を示しました。この賃上げの「波」が今後、中小企業にも広がっていくのか注目されています。