“PCR検査は陰性”なのに...「陽性と言われた子は、泣きながら家に帰った」

2021年・2022年と春高バレーを2度制した就実。今年1月の大会での3連覇に照準を合わせ、厳しい練習を積んできました。

しかし、初戦当日試合前の抗原検査で選手に陽性反応が。

「一人でも陽性者が出たチームは欠場」とする厳しい規則により、チームの不戦敗が決定。その直後、独自のPCR検査で「陰性」が確認されたものの決定が覆ることはなく、3連覇の夢はついえました。

(就実高校女子バレーボール部 西畑美希監督)
「なんでこんなことになったんだろうか。だってまだ感染者を出していないんです、私たち」

「『あなた陽性です』って言われた子は、泣きながら家に帰ったわけだから。『すみません、すみません』って。それを思うと今でも涙がでそう」

V1女子・久光のはからい「エキシビションで最後の舞台に立って」

やり場のない思いとともに大舞台を去った就実。しかしその直後、予想だにしなかった出来事が起こります。

(SAGA久光スプリングス 萱嶋章 GM)「1月8日に、バレー部の皆さんに活躍の場...『エキシビションマッチを、生徒たちにやって頂くのはどうでしょうか』と、ご提案させていただきました」

東京五輪・日本代表の石井優希ら、就実高校のOGが多く在籍する、V1女子のプロチーム・久光スプリングス。「リーグ戦前のエキシビションで最後の舞台に立ってほしい」と特別試合を持ちかけました。

もう終わったはずだった彼女たちの3年間が動き出しました。

(就実高校女子バレーボール部 西畑 美希監督)「私たちの『春高』は終わってないから」